変形性股関節症は股関節に痛みが走る代表的なもので、主に股関節に痛みが出て、歩行など動かすことが難しくなる病気です。
変形性股関節症は、症状が進行してしまうため、放置したままだと症状が悪化してしまう可能性があります。なぜ症状が進行してしまうのか?それは、日常生活で歩行するたびに股関節に負担がかかり、状態を悪化させてしまうためです。
では変形性股関節症になるとどのような症状になるのか
・初期症状:歩行時などに、股関節に少しの痛みや違和感が出る。
長時間の歩行で、股関節周りに違和感や痛みが出る事がある。
激しい運動をした後に、股関節周りに痛みが出てしまう。
お尻周りや足の付け根に、重だるさを感じる事がある。
歩き始めなど動作の始めに股関節に痛みが出る。
股関節だけではなく膝や足に違和感を感じる事がある。
以上の軽い症状でも、放置してしまうと進行期に移行してしまいます。
・進行期:動いている時だけではなく、常に股関節に痛みが出てしまう。
股関節の痛みが常に出てしまう。
最初に比べると痛みが増してきた。
股関節を動かせる範囲が変わり、脚を上げにくくなった。
脚を組んだりあぐらをかく動きが辛くなった。
足に力が入りずらくなった。
股関節の痛みから歩く事が辛くなり、外出が減った。
進行期に入ってしまうと、股関節に骨棘と言われる変形がおこってしまい、この骨棘が刺激になり日常的に痛みが出てしまいます。
歩行時などの動作をした時にも痛みが強く出てしまい、歩行が難しくなり、脚をあげたりする範囲が狭くなるなども特徴です。
・末期:強い痛みにより、ますます歩くことが難しくなる。
歩行時だけではなく常に股関節に痛みが出てしまう。
痛みがない時期と歩き方が変わってしまい、足を引きずるような歩行になってしまう。
股関節の痛みから動かせる範囲がかなり狭くなってしまった。
筋肉が落ちてしまい脚が遅くなってしまった。
左右で脚の長さに違いが極端に違う。
症状の進行が進み、症状が末期になってしまうと股関節の変形がかなり進んでしまい、その対処として手術が適応されるケースがほとんどです。
変形性股関節症は大きく2つに分けることができます。
それは、原因がはっきり分かっているものと原因が曖昧なものの違いです。
原因が明確な2次性変形性股関節症は、以下のような要因が考えられます。
・先天性股関節脱臼
・臼蓋形成不全
・大腿骨骨頭壊死
・大腿骨頭すべり症
・ペルテス病
・感染症
・大腿骨骨頭付近の骨折 など
これらは整骨院・鍼灸院の適応外です。股関節の痛みが長引く場合は一度、病院で医師の診察を受けることをお勧めします。
その一方、ハッキリとした病気でないものは「一次性変形性股関節症」と呼ばれます。
一次性変形性股関節症は以下の要因から来ると言われています。
・体重の急激な増加
・加齢
・筋力の衰え
・股関節へかかる負担が多い運動やスポーツをしている。
これらは、生活習慣から来る股関節の不具合・痛みが特徴になります。
「病院を受診したけど、診断名がつかずに鎮痛剤と湿布薬だけ出された」
こういった一次性変形性股関節症の場合は当院にお任せください。
ストレッチや関節モビラリゼーション(モビライゼーション)で、股関節の動きを改善し、自分で出来る運動療法のアドバイスもさせて頂きます。